普段の生活でほとんど馴染みのない草書を覚えるのってすごく大変ですよね。
特に硬筆書写検定を受ける人は、3級から草書に関する問題が出題されるので勉強しないわけにはいきません。
(筆者も書写検定の為に必死で草書の勉強しています)
今回は草書を覚えるために実際にしていることをまとめました。
勉強やり始めは難しそうに思えますが、勉強のコツを掴めば意外とそうでもありません。
全部の漢字の草書を覚えようとすると大変なので硬筆書写検定の過去問に出題された草書を中心に覚えましょう。
古典作品の臨書
古典作品の草書を臨書する方法です。
孫過程の「書譜」や王義之の「十七帖」などの作品の字を真似て書きます。
「書譜」や「十七帖」は元々の草書の基準となる作品なのでこれらを勉強するのが本来一番いいです。
臨書で書くと本来の草書の形が学べるのでかなり勉強になります。
ただ、古典作品は基本的に筆で書くものなのでペン習字で勉強するには注意が必要です。
単語カードで覚える
学生がよく勉強で使うあの単語カードです。
表面に草書の文字を書いて、裏面に楷書もしくは行書を書きます。
2級までは草書の読みまでしかないので、単語カードだけでも書写検定の対策にはなります。
それ以上の級になってくると草書の書き方も加わるので読みの練習だけでは不十分でしょう。
単語カードでの暗記は時間がないときにパパっと見れるメリットがあります。
単語カードのデメリットは、草書を読むまでの暗記はできますが、草書を書けるまでの暗記には向いていないこと。
準1級以上の書写検定を受けるなら、草書を書けるようにならないといけないので単語カードだけで合格するのは難しいです。
草書体が載っている字典やドリルを使って書く練習をしましょう。
熟語で書くのも有り
普通の単語カードは少し横長の長方形の形をしていると思います。
1枚に漢字を一文字だけ書くより熟語で二文字書く方がスペースを無駄にせず効率的に暗記する事ができます。
実際に3級、2級の場合は本文中や熟語の草書問題しか出ないので、熟語で覚えるのは効率的です。
三字以上の熟語になると「あ~あの熟語ね」という感じで雰囲気で覚えてしまう恐れがあるため、熟語で覚える場合は2文字までを書くのがおすすめ。
部首から読み解くやり方
これは草書を部首を覚えるやり方です。
例えば「もんがまえ」や「しんにょう」、「あめかんむり」といった部首はどの漢字の草書でも基本一緒の形です。
なので偏や冠の草書の形を覚えていると、「つくり」の部分だけで読み取れます。
共通している部分がある漢字は部首と形を関連付けて覚えた方が早くなります。
草書から楷書を考えすぎない
先ほどと逆のコツは「楷書に頼らずに覚える」ことです。
さっきは共通している部首を覚えたら効率よく暗記できるよ言ったんですが、今度はその真逆で楷書の形関係なく丸暗記するという方法です。
楷書と草書をセットでずっと見ていると、なんとなく覚えたつもりになってしまいますね。
でもいざ草書だけを見てみると、何の字かまったく思い出せないんですよね。
草書には形がそっくりな物もあるので、違いをはっきり覚えていないと試験では間違えます。
なので「この漢字は部首が○○だから・・・」とか「つくりはこうだから・・・」と考えながら草書を書こうとするとかえって間違う恐れがあります。
特に楷書と草書が全く似てない字の場合は特に思い出せません。
変わった形の草書は楷書からのイメージで覚えないようにするのも一つのコツです。
「この草書はこの字!」という感じで、部首に頼らず真っ新に暗記した方が早い場合があります。
普段書く機会の少ない草書を覚えるのはなかなかとっつきにくいです。
ただ、コツをつかんで勉強していけば意外と覚えられるようになります。
英単語を覚える感覚に近いです。
英語も名詞や副詞とかで語尾をちょっと変えるだけで覚えられる単語があるように、草書では部首がわかればあとは「つくり」の部分だけ覚えたらいいものもあります。
逆にいっそ真っ新な状態から覚えていったほうが早い単語もあります。
覚える方法は色々ありますが、とにかく目で見て、時間がある時は手を動かして練習するしかありませんね。
2級以下はとにかく読めれさえすれば良いので覚えていきましょう。
あとは過去に出題された漢字を中心に暗記していくのがいいのかな、と思います。
手元に1冊三位字典があればすごく便利なので筆者(ボク)が使っている字典を貼っておきます↓
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