【ネタバレ感想】おっさんが「花束みたいな恋をした」を全世代の大人におすすめする理由

映画
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テレビCMで U-NEXT がめっちゃ推してたこの映画。

映画の好みとしては全然タイプじゃなかったんですけど、(夏ということもあって)連日ホラー映画を観まくってたらとうとう夢でうなされ、(全身黒タイツ、顔面白塗り、くちびる真っ赤のおっさんが家で追いかけてくる夢)これじゃいかんという事で何気なく恋愛ものをチョイスしてみました。

なんかこんな僕みたいなおっさん(幼稚園児の息子をもつそれなりのオヤジ)が、キラキラしてそうな恋愛映画を観るのには若干の気恥ずかしさがあったんですが、、いや、観てよかったホントに。

いい意味でどこにでもありそうな20代のリアルな恋愛が描かれている

「どこにでも」と言いながらこんなイケメン美女のカップルなんかそうそう存在しないんですけど、ある意味で普通の恋愛映画。

そして悲しい。

こんなお似合いのカップルが別れる社会おかしいんよ(←社会のせいにしてる笑、)

こんな人へおすすめ

https://natalie.mu/eiga/gallery/news/432927/1611642

恋してる10代、20代のみなさん

菅田さん、有村さんが好きな人

切ないすれ違いを経験した人

なんか泣きたい人

ピュアさを忘れてしもうたぼくらのような大人たち(←ここの層の者達、絶対観てくれよな)

2021年1月公開の映画。

あらすじ

東京・明大前駅で終電を逃し偶然に出会った麦と絹は、好きなものが嘘みたいに同じで恋に落ちた。

バイト、同棲、就活。いつまでも一緒にいられると思っていた―。

まばゆいほどの煌めきと、胸を締め付ける切なさに包まれた〈恋する月日のすべて〉を、唯一無二の言葉で紡ぐ忘れられない5年間。

誰もが自分を重ね、心を揺さぶられずにはいられない。これはきっと「私たち」の物語。

https://www.video.unext.jp/lp/hanakoi?cid=D31313&rid=SID0059180&adid=SEP&alp=1&alpad=1&utm_source=google&utm_medium=paidsearch&utm_campaign=google_s_title_movie&utm_content=SID0059180&gclid=EAIaIQobChMIydT71_PU8gIVVqSWCh2uHwe3EAAYASAAEgIUbvD_BwE

キャスト

有村架純、菅田将暉、

菅田将暉、有村架純、清原果耶、細田佳央太 、 オダギリジョー、戸田恵子、岩松了、小林薫、大友良英:韓英恵

「花恋」アラサーオヤジガチ感想(大人にこそ観てほしい理由)

https://natalie.mu/eiga/gallery/news/432927/1611648

たぶん日本中で起きているであろう男女の恋愛をリアルに観られる映画。

好きな本とか映画とか、価値観が似ている二人が偶然出逢うところから交際がスタートし、一緒に暮らし、考え方のすれ違いが起き、やがて別れる。

今まであんまりこういった恋愛映画を見たことが無くて、けっこう軽い気持ちで観始めたんですよね。

始まって前半1時間くらいまでは、やっぱ30歳もとうに過ぎたおっさんが観るべき映画じゃなかったやつかも、、と思うくらい若々しい恋が続いていくんですけど、後半に向けて段々とすれ違っていくカップル独特の微妙な空気感が満映し始めます。

絹と麦の価値観が変わり始める

個人的にはここが一番悲しい。

終電に乗り遅れ、たまたま一緒にカフェで時間を潰すことになった二人は、好きな作家がかぶったり映画の趣味も似てたり、もうこりゃ運命やろ、といわんばかりの運命的な出逢いで付き合い始める二人。

絹と麦が付き合いたての頃就職活動に苦しんでる絹に、麦は「もう就活なんてしなくていいよ」と言うんですが、後半では麦の価値観が変わってくるんですね。

その後パートをしながら資格の勉強をし、医療事務で働いていた絹。

ある時自分の好きな小説や映画を生かせそうなアミューズメント企画をやるような会社の社長に声をかけられ、もちろん転職を希望するんです。

それに対して麦は「そんな遊びみたいな仕事は仕事じゃない」みたいな価値観になってしまっている。

麦は別にやりたくもない事で生計を立てている。がゆえ。。

いや、しっかりとした生活費を稼ぎ、大切な人と一緒にいるために選んだ道なんですがね、「仕方ない」といえばそれまでなんでしょうけど、絹はそんな風になってしまった麦に溝を感じ始めます。

まあどんどん大人になっていくと、生きるのって難しいなってなる時がありますね。

けどね、

「社会は厳しい、生きるとは苦しい」、

そんなのはわかってる、そんな事は当たり前だともうわかりきってる。

ぼくがこの映画で思ったのはそんな「大人になると仕方ないよね」で済ましちゃいけない気がするんですね。

なぜ好きな事をして暮らすこと、大切な人と生きるだけの事がこんなにも難しいことなのか、どうすればいいのかを改めて考えさせられる、そんな映画でした。(マジメ意見ゴメン。)

良くも悪くもそんな不条理さを飲み込んで生きている僕らのような世代にも観てほしい。

もう一つ、個人的にショッキングなシーン。

元々小説を読むのが好きな絹と麦。

そこがあったからこそ付き合ったみたいなもの。

で、本屋で絹がおもしろそうな小説を見つけ、立ち読みしている麦のところへ笑顔で本を見せにくるシーン。。

その時の彼は、ビジネス本を真剣な眼差しで読んでいるんですね。

やばい、心締め付けられる場面。

もう苦しい、おじさんは。見てられんわい。

あれだけ一緒に物語を読んでいた二人でしたが、働くため、サラリーマンとして成果を出すため、そして生きるために麦は啓発本的なビジネス書を手にとっているんですね、小説には目もくれず。

ただね、麦も苦しんでるのがわかるんですよね。

ただただどうしようもないんです。

麦の気持ちが痛いほどわかる。

だってぼくら自身も多かれ少なかれ似たような生き方をしていると思うんです。

楽しいだけじゃ暮らせない、夢ばかり見ていられない、という正しいのか正しくないのかわからない暗黙的にこの国にはびこる嫌な空気感。

わかる、けど「仕方ないよね」で済ましたら無くしてはいけないなにか大切な感情を無くしてしまう気がする。

麦にはそこを貫いて欲しかった。。

子供じみててもいい、苦しくてもいい、もっとピュアな麦でいてほしかったですね。

大人になるというのは悲しい。

好きな人と一緒にいるために頑張っているのに、やりたくもない仕事に追われ、夢を叶える為のスタミナも奪われて、そしてすれ違う。

よくある話だけど、この映画には生きにくい理不尽な社会と若者が迫られる選択が垣間見れます。

夢を追いかけ、大切な人と一緒に居る、ただそれだけが難しい世の中って何なんでしょうね。

(好きな人と一緒に居るだけの事がこんなにも難しい社会なんておかしいと思っている派の僕です)

少なくとも誰もが生きるために何か大切な感情を犠牲にしたことがあるはずで、そういった背景を含んだラブストーリーでした。

麦は徐々に日々の楽しさ、純粋な感情、絹との時間を無くしていくんですよね。

最後はとても切ないが楽しかった二人の雰囲気に救われた

友人の結婚式に参加した麦と絹。

式が終わったら相手に別れを告げる事をお互いがそれぞれ決意します。

ほんと、君たちはどこまで息がピッタリなんかって思いますよ。

でも別れはくるんですね。

別れの切り出すタイミングまで一緒なんか。

そんな二人が何故に別れなきゃいけない。(おじさんは辛い)

2015年初めて出逢ってから5年が経っていた…

出逢った日に時間も忘れファミレスでお互いの好きな本の話、映画の話をしたあの日。

別れを切り出そうとする絹と麦は、当時と同じファミレスであの頃の二人に似たカップルを見かけるんです。

もうね、悲しいの一言に尽きます。

でも別れなきゃいけないんですよね、もう当時の関係には戻れないんですよ。

人は歳を重ねていく中で価値観が変わるのは自然なこと。

ただ、本当の自分を消してまで働く事ってなんなんよ、全くって思ってしまった。

絹も麦も正しい

この映画では、観る人によって絹目線なのか麦目線なのか分かれると思います。

一見途中からきつい目つきに変わってくる麦の方が間違ってるように見えるんですが、麦の選択も正しいし、絹の気持ちも正しいんですよね。

ただのほろ苦ラブストーリーじゃない

さいごに。

ぼくはこの映画は単なる失恋恋愛映画ではなかったな、と思います。

夢を追いかけたいという誰にでも普通にある純粋な気持ちと、いややっぱ厳しいかもってどこかで折り合いをつけなきゃいけない事に結論を出した若者たちの話。

自分って他人と違って何か特別なものを持ってるんだ、っていう気持ちを誰もが「あった」と思うんですけど、それが本当は自分も誰かと一緒で「凡人」だったんだって気づいてしまう、ある意味残酷なことに気づくんですね。

この映画はリアル社会の中で翻弄される者たちの恋愛映画でした。

たまたま観て良かった、おすすめ。

U-NEXT

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