インターネット環境のないアパートで回線工事しても大丈夫なのかについて解説します。
最近は無料インターネット完備のアパートがかなり増えました。新築の賃貸物件の約9割が無料インターネット完備だというデータがあります。
一方、築年数の古い賃貸アパートやマンションはインターネットが完備されていないことが多いです。その場合、光回線を引くために回線工事をしても大丈夫なのか気になると思います。
※参考:NTT東日本
アパートで光回線を引ける?確認すべきポイント
- 建物が光回線に対応しているか
- 事前に管理会社や大家さんに許可を得る
- 建物の構造によっては難しい
アパートで光回線の工事ってできるのか疑問に思いますよね。
結論としては、まずアパートが光回線に対応していることを確認して管理会社か大家さんから了解を得られれば可能です。
不動産屋で物件を探している段階でインターネット環境があるか、回線工事ができるかなど事前にチェックするのがベストです。不動産屋に聞くのもいいでしょう。
勝手に回線工事をするのはやめましょう。
古物件の中にはまれに回線自体が引けない所もあるので注意が必要です。
アパートに光回線が導入されている場合
- 導入されている回線事業者
- 配線がどこまで導入済みか
アパートに回線が導入されている場合、導入されている回線事業者、配線がどこまで導入されているかの2点を確認しましょう。
部屋まで配線が届いているのか、共用部分までしか届いていないのかによって工事内容が違ってきます。
共用部分までしか配線が届いていない場合部屋に回線を引くための穴あけ工事が必要です。管理会社か大家さんに許可を取りましょう。
光回線の工事とは?費用や時間を詳しく解説
光回線工事の概要
- 電柱からアパートへの配線作業
- 共用部分から部屋への宅内工事
- 光コンセントやONUの取付
- 光コンセント…光回線を室内で使うための専用のコンセント
- ONU(回線終端装置)…光ファイバーの光信号をデジタル信号に換える装置
回線工事の規模はアパートの配線がどこまで導入されているかで違ってきます。
- 光回線の設備が全くない
- 共用部分まで配線が導入されている
- 部屋まで配線が導入されている
回線設備が全くない場合、光ファイバーを共用部分に引き込み、その後部屋に配線します。
共用部分に配線を引いたあと、部屋の中に光ファイバーを導入します。壁の穴あけや光コンセントの設置作業が必要。
光回線を使うには光コンセントが必要です。光コンセントが部屋にあるか確認しましょう。部屋まで光ファイバーが導入されていてもコンセントが無い場合もあるので注意です。
工事費用の相場
光回線の工事費は約20,000円〜40,000円です。
事業者のキャンペーンやオプションで工事費の割引や実質無料となるサービスもあるのでおすすめです。
事業者 | 工事費 |
GMOとくとくBB | 31,680円 |
ドコモ光 | 22,000円 |
ソフトバンク光 | 31,680円 |
auひかり | 41,250円 |
NURO光 | 44,000円 |
enひかり | 16,500円 |
※2025年1月22日時点の金額です。工事費は変わる可能性がありますので詳しくは公式サイトをご確認ください。
光回線工事の所要時間・注意点
回線工事自体の所要時間は約1〜2時間程度です。
アパートの共用部自体に配線を引いてない場合は当然工事時間も長くなります。
アパートで光回線を引くメリット・デメリット
メリット | デメリット |
安定した通信速度 データ無制限 | 工事費や時間がかかる 契約期間の縛り |
光回線は他の通信手段と比べて通信速度が速いです。オンラインゲームやテレビ電話などが多い人にとって最適です。
また、固定回線(光回線)はデータ無制限で使用できるのでデータ量を気にする必要がありません。
一方、場合によって工事が必要なのがデメリットです。部屋の中に光ファイバーを引くための工事があり、立ち会いもあるので煩わしく感じるでしょう。
また、光回線の契約は2年契約などの期間縛りがあります。契約期間内に解約すると解約違約金が発生するので注意が必要です。
光回線工事ができない場合と代替案
- 光回線の提供エリア外
- 立地が原因で光回線が引き込めない
- 管理会社・大家さんの許可がおりない
光回線の提供エリア外
光回線の提供エリアは回線事業者ごとで異なります。
例えばドコモ光、ソフトバンク光はNTTのフレッツ光を利用している光コラボレーションと呼ばれる事業者で、フレッツ光は全国で利用可能です。
逆にauひかりは関西・東海地方で提供していません。
事業者によって提供エリアが異なるので事前にチェックしておきましょう。
立地が原因で光回線が引き込めない
アパートの立地によって回線工事ができないこともあります。
例えば物件の近くに電柱がなかったり、道路や隣家にまたがる工事になってしまう場合には回線工事ができません。
管理会社・大家さんの許可がおりない
工事できない理由で一番多いのが、管理会社や大家さんから許可がおりないケースです。
回線が導入されていないアパートの場合、回線を引き込むために大掛かりな工事が発生します。これを嫌がる大家さんもいます。
また、退去時に原状回復が基本となる点も回線工事がしにくい理由の一つですね。
このように光回線が引き込めない時、代わりの方法としてホームルーターとポケット型WiFiがあります。
工事不要のネット環境を整える方法
ホームルーター | ポケット型WiFi | |
メリット | 回線工事不要 コンセントに差すだけで使える | 回線工事不要 外出先でも使える |
デメリット | 光回線より遅い | 光回線より遅い 充電が必要 |
ホームルーターとポケット型WiFiは光回線と違ってモバイル回線を利用するので回線工事がありません。ルーターが届いたらすぐ使えます。
光回線は契約から使えるまで1ヶ月ほどかかりますが、ホームルーターとポケット型WiFiは最短2、3日でインターネットが使えます。
一方、通信速度が光回線より遅い点がデメリットです。
ポケット型WiFiのメリットとアパートでの活用例
個人的にはホームルーターよりポケット型WiFiをおすすめしています。
ホームルーターは光回線同様、家でしかネットにつながりません。
ポケット型WiFiなら外出先でも使えます。コロナ禍で出勤と在宅勤務が併用になったサラリーマンの契約が増えたのもこのためでしょう。
ポケット型WiFiのメリット
- 工事不要ですぐ使える
- 短期利用向けプランが多い
- 引っ越し時の負担が少ない
光回線が無理ならいっそどこでも使えるポケット型WiFiはどうでしょうか。
おすすめのポケット型WiFi3選【手軽で便利】
モンスターモバイル
コスパで選ぶならモンスターモバイル 。
20GB月額1,980円〜のお手軽ポケット型WiFi。クラウドSIMタイプだから対応エリアも広いのが特徴です。
最短即日発送で光回線のようなめんどくささがありません。私自身も使っているおすすめNo.1のポケット型WiFiです!
Vision WiMAX
次におすすめするのは【VisionWiMAX】 。高速通信に対応したWiMAXタイプのポケット型WiFi。
高速な上、工事不要で手軽に使えます。データ容量無制限なので残りギガ数を気にする必要ないのはストレスフリーですよ。
クラウドWiFi
最後におすすめするのはクラウドWiFi 。
クラウドWiFiは期間縛りがなくいつ解約しても解約金が無料です。
利用期間が未定だったり、引っ越しが多い人にとっては解約金がかからないのはお得ですね。
【まとめ】アパートで回線工事する際は注意が必要
- 回線工事は管理会社・大家さんの許可を得る
- 工事できない場合もある
- ポケット型WiFiという選択肢
賃貸アパートやマンションに光回線設備が導入されてない場合工事が必要です。
回線工事をする時は必ず管理会社・大家さんの許可を得ましょう。引越しの契約前なら不動産屋さんに聞いてみるのもいいでしょう。
手軽なネット環境ならポケット型WiFiという選択肢もあります。光回線にこだわらず便利なポケット型WiFiを選ぶのもおすすめですよ。
公式サイト:モンスターモバイル
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